長光山 本徳寺
- 所在地
新潟県燕市米納津1795
TEL 0256-73-2248 - 住職名
41世 宮野英孝 - 開山
善證院日春 - 寺宝什物
石川(源)雲蝶作の向拝(天保14、15年頃) - 交通
JR越後線・弥彦線吉田駅からタクシーで約15分
沿革
当寺は日朗聖人の孫弟子に当たる善證院日春により文明10年(1478年)5月10日に草創された。米納津仕分書によれば、米納津村の発生の頃から在り、500有余年の歴史を持っている。
歴代住職の中には、総本山歴代で隠居後に住持された方もおられる。今日までに二度火災に罹り堂宇を悉く焼失したが、その度に再興した。
昭和49年7月、草創500年記念として番神堂を再建。本堂庫裡のサッシ戸入れ替え、コンクリート土留工事をなして、寺観を一新した。
昭和56年(1981年)11月、新たに本堂を荘厳し、法界塔を新設。墓地内の整備改修を行った。
平成5年6月に庫裡を全面改築し、現在に至る。
墓地・お祓い
- 一般墓地、新規造成
- お祓い
新車納車・地鎮祭・樹木伐採
石川雲蝶作品
雲蝶は20歳代で江戸彫石川流の技術を習得し、幕府の御用となった優秀な職人である。正式には「石川安兵衛源雲蝶」と名乗った。天保年間に三条の金物商であった内山又蔵と会い、本成寺に呼ばれて仕事をしていた。
本堂入口上部にある石川雲蝶の彫り物は、天保14~15(1843~44)年頃の作品と推測されている。本徳寺は、隠居された普及坊日念聖人の弟子の失火により天保13年頃に本堂を全焼した。日念は申し訳なく思い、本成寺で仕事をしていた雲蝶に依頼し、向拝の「獅子鼻」と手挟の「波に亀」を制作させたという。
この作品は、獅子頭が向拝の木鼻にある。向かって右に口を開けた阿形(あぎょう)の獅子、左に口を閉じた吽形(おんぎょう)の獅子。左右ともに躍動感のある勇ましい獅子が表現されている。
また、向拝の内側には、波に亀の彫刻が施されている。亀は雲蝶の得意とするもので、甲羅の大きさと頭・手足のバランスが絶妙である。透かし彫りで波の旋律が美しい。
雲蝶は、その後も三条に残り、晩年まで数多くの作品を残しているが、この作品は雲蝶の越後入りを究明する極めて貴重な初期の作品とされる。
本徳寺の所在地
お問い合わせ
栄林山 久福寺 〒953-0061 新潟県新潟市西蒲区馬堀806
でんわ 0256-73-2248 または 080-3149-6440
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